給与計算アウトソーシングのメリットとデメリット

コラム

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Aug.07.2020

給与計算アウトソーシングのメリットとデメリット

イージーネットが考える給与計算アウトソーシングのメリットとデメリット

メリット

1.プロによるミスのない計算(料率変更、法改正対応)

なんといっても、一番はプロに任せることによる安心感でしょう。 法改正や保険料率の変更、さらには解釈が難しくてネットで調べてもどちらかわからないケースなどについてもプロとして責任を持ち対処が見込めます。システム等が進んだとしても、どうしても人の判断が必要になる場面が出てきます。専門的な判断については、経験豊富なプロに任せるのが一番効率的だと考えています。

2.選択と集中

給与をいくら正確に早く計算したとしても、売上は増えない、ということに多くの企業が気がついてきています。
とはいえ、給与計算業務は決して誰にでも任せられるほどかんたんではありません。
社内で経験を積んでもらいながら育成して…もはやそのようなプロセスを実行するために割ける人的リソースは残っていない、という企業も増えています。
給与計算を内製化するよりも外注化して、その分の優秀な人的リソースを他の社内制度や教育等に活用したい、という流れが10年ほど前より強まってきています。

3.コストの平準化、脱属人化

外部委託することのもう一つのメリットは「コストの平準化」です。
給与計算においては契約により一定の金額の経費発生に留まります。
労働時間等によって変動しない、年間経費の計画を立てることが可能です。
アウトソーシングのきっかけで多いのは「担当者の退職」です。
それだけ「給与計算」はともすると属人化・ブラックボックス化しやすい業務といえます。

4.社会保険労務士ならではの助成金情報等を得ることができる

給与計算のアウトソーシングを行うことで、当然社員のマスター情報も外部に委託することとなります。そのことで、雇い入れ/産前産後休暇や育児休暇/介護休暇といった厚労省の助成金のトリガーとなる情報を弊社のように社会保険労務士が複数在籍して助成金を提案できるアウトソーサーに把握してもらうことで、気づかなかった助成金の発生を伝えてもらうことができます。
これは非常に大きなメリットで、助成金の申請まで任せて報酬を支払ったとしても、委託する費用が実質的に割り引かれる効果が出てきます。
弊社では顧問先向けの補助金/助成金に関する情報をメールマガジンでもご提供しており、好評をいただいております。

デメリット

1.費用がかかる

当然のことながら、外部委託をすると費用がかかります。
内製化よりも外部委託の方が高くなると考えられます。
最終的には内製化の持つ属人化や人的リソースの選択と集中の問題を切り離すこととの天秤にかけてご判断いただく必要があります。

2.アウトソーサーとの連携が必要不可欠

ではアウトソーシングすればあとは何もしなくてよいのか?
もちろんそれではうまく行きません。
スムーズに業務を行うためには、ご担当者がアウトソーサーの担当者と連携していく必要があります。
そこで重要になってくるのはコミュニケーションの方法だと考えています。メールよりもSlackといったチャットツールや電話を中心にスピーディにコンタクトが取れることが、スムーズな連携につながると考えています。

3.自社にノウハウが蓄積されない

「外部にアウトソースすると自社にノウハウが蓄積しない」という意見を聞くことがあります。しかし、本当にそうでしょうか?
1:正確に給与計算を行うための法改正にキャッチアップするノウハウ
2:アウトソーサーを活用して給与計算を行うノウハウ
価値があり、蓄積したいのはどちらのノウハウでしょう?
たしかに一度外部に委託すると、内製化に戻すのはかんたんではないかもしれません。しかし問題があれば外部委託先を変えることは可能です。
その際に必ず一度目よりも二度目の委託先を選ぶ方が課題も明確となり冷静な判断ができるはずです。「アウトソーシングの経験」は決して内製化によるノウハウに劣るものではないと考えています。なお、2社目3社目のアウトソーシング先の変更として弊社にご依頼するお客様も年々増加しております。

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